最優秀起業家賞
500万円のスタートアップ補助金が交付される最優秀起業家賞に輝いた河合成樹さんは「お守り防犯アプリMoly(モリー)」について発表した。Molyは警察やネットから収集した事件の情報やユーザーから投稿される情報をデータベース化し、以前に事件のあった現場にユーザーが近づくとスマートフォンにメッセージを送って注意を促すアプリだ。防犯ブザーの機能も付いている。既に25都道府県で利用可能で、石川県でも県警や野々市市と連携しサービスの提供を開始した。個人ユーザーによるアプリの利用は無料。蓄積した事件データを独自開発した人工知能(AI)で分析して犯罪を予測するシステムを警察や自治体、警備会社などに販売して収益を得る計画で、現在、大手企業4社とプロジェクトが始まっている。3年後に5億円の売り上げを目標に掲げる。河合さんは静岡生まれの石川育ちで、現在は東京で事業活動を行っているが、将来的には石川でも拠点作りを計画する。「東京に比べると県内の事件情報はまだ少ないが、県民の協力を得て、石川を世界一安全なモデル地域にしたい」と意気込んでいる。