最優秀起業家賞
最優秀起業家賞に輝いたBioSeeds(株)のビヤニ・マニシュさんは、ウイルスによる感染症を簡単に検査できる新型RNA/DNA分析装置「バイオミューラン」について発表した。
バイオミューランは、北陸先端科学技術大学院大学発のベンチャーである同社が、進化分子工学や電気化学などの技術を駆使して開発した。新型コロナウイルスの流行時に浮き彫りになった、「高価な装置がないと検査ができない」「変異株が見分けられない」「大量の検査が困難」といった課題を解決する。本体は1辺が12センチメートルのサイコロ型で、使い捨てのカートリッジをセットし、パソコンやタブレットに接続すれば、わずか5分で準備が整い、10検体を同時に検査できる。PCR検査と同等の高い精度を誇り、変異株の特定も可能だ。コロナだけでなく、インフルエンザやノロウイルスなどにも対応する。装置本体と消耗品のカートリッジで収益を上げるビジネスモデルを採用し、装置は石川県内の企業、カートリッジはインドで製造する。特許も取得済みだ。
2026年に人口14億人を抱えるインド市場で、大学・研究機関向けに販売を開始。その後、日本市場でも販売を計画する。2028年からは医療用途へも展開し、2030年には売上高20億円を目指す。インドと日本、日本と世界の架け橋になろうと意欲を燃やしている。







































